スマホフィルムの貼り付けは、スマホの利用において最大の難関でもあります。
苦労して貼り付けたのに、埃や気泡の混入でフィルムが浮いてしまい、悔しい思いをすることもあるでしょう。
保護フィルムをキレイに取り付けたいという悩みには、水貼りの手法で解決できます。
水貼りの手法は、やり方を理解すればそれほど難しいものではありません。
毎日使うものですから、せっかくなので美しい仕上がりを目指しましょう。
保護フィルム(PET/TPU)は水貼りが可能
保護フィルム(素材がPETやTPUのフィルム)では、水貼りという手法を用いることで、簡単でキレイに仕上げることができます。
水貼りは、窓にウィンドウフィルムを貼り付ける工法を応用したものです。
防水対策されたスマホにのみ使える手法ですが、難しい手法ではないので、丁寧に作業すれば、だれでもキレイに仕上げられます。
水貼りはフィルムの浮きを起こさない
水貼りでは、スマホとフィルムに対し、直に水を吹き付けるので、埃を取り除きながら貼り付けができます。
また貼り付け直後は、スマホとフィルムの間に水滴が残りますが、その変わりに気泡を混入させづらくします。
スマホのフィルムを埃や気泡の混入なしで貼り付けられるのは大きなメリットです。
フィルムの位置決めが簡単で失敗しない
水貼りの手法では、フィルムの位置調整をし易いこともメリットのひとつです。
スマホとフィルムの接着面を水で湿らせるので、フィルムを動かせながら貼り付け位置を決められます。
保護フィルムの製品の中には、貼り直しができないものもあり、一発で上手く貼れるか不安なユーザーには水貼りがおススメです。
保護フィルム(PET/TPU)の水貼りの手順4つ
水貼りの手法は、それほど難しくありません。
ですが、スマホへ意図的に水をかける手法なので、慎重に行う必要があります。
実際に行う場合、全体の流れを把握するためにも、一度最後まで読んでから作業しましょう。
必要なものを準備する
- 保護フィルム
- スマホ
- 霧吹き
- クロスなど(スマホを拭く)
- タオルなど(作業時に下にひく)
- カード(貼り付け時に水や気泡を押し出す)
まずは、水貼りに必要なものを準備しましょう。
貼り付けの工程には、特殊なものを必要とせず、一般的なホームセンターで揃えられます。
霧吹きで吹き付けるのは、水道水で大丈夫です。
クロスはスマホやフィルムの水滴や埃、汚れを拭うものなので、スマホ本体を傷つけないように柔らかいものを用意しましょう。
水貼り作業時の注意点
- 防水性能のあるスマホで行う
- 破損しているスマホは厳禁
- SIMカードの挿入口などの開口部は閉めておく
- スマホの電源を切っておく
- 貼り付け作業時は、水を使うためタオルなどの上で作業する
水貼り作業時の注意点としては、スマホ本体の防水について確認しておくことです。
対象のスマホの防水性能はもちろん、破損や開口部の状態により、内部への侵入経路がないことを確認しておきましょう。
また、万が一の故障を起こさない為にも、作業時は電源を切っておくことをおススメします。
保護フィルムを水貼りする
1.手を石鹸で洗うなど、作業準備をする
作業中に埃が混入しないように手を洗ったり、必要なものを準備しましょう。
2.完成の取り付け位置を決める
保護フィルムの貼り付け位置をイメージするために、スマホに保護フィルムを当てて確認します。
3.スマホ画面を拭く
スマホの画面に付いた汚れや埃を、クロスなどを使い拭き取ります。
4.スマホ本体を水で濡らす
霧吹きを使い、スマホ画面を水で濡らします。
5.フィルムを貼り付け、位置を決める
保護フィルムの保護シールを取り外し、接着面に霧吹きで水を吹き付けます。
水分をしっかり目に付けるほうが、キレイに貼り付けし易いです。
そのままスマホ画面に貼り付け、スライドさせながら位置決めをします。
6.フィルムに混入した水分や気泡を押し出す
フィルムとスマホ画面の間に混入した水分や気泡を抜きます。
フィルムなどを傷つけないようにカードにクロスなどを巻き付け、カードの側面をスマホ画面に当て、水分や気泡を押し出します。
7.水分を拭き取る
最後にスマホに付いた水分をクロスなどで拭き取り仕上げます。
貼り付け直後は水が残る
水貼り後は、フィルムとスマホ画面の間に水残りがおきますが、2〜3日かけて自然に消えていきます。
大きな水滴であれば、貼り付け時に取り除くべきですが、小さな水滴は、あまり神経質に取り除く必要はありません。
水残りがある状態でも、貼り付け後から直ぐにスマホを使うことができます。
もし、水残りを早く解消したいのであれば、扇風機の風をあてるのが良いでしょう。
直ぐに乾かしたいからと言って、ドライヤーで熱風をあてるのは止めましょう。
スマホの故障を引き起こす原因になりかねません。
水中での貼り付けはおススメしない
紹介した水貼りの手法を応用して、水中にスマホとフィルムを浸けた状態で貼り付けをしてしまうユーザーもいるようです。
確かに、水に浸けるもスマホに支障がないのであれば、水貼りの手法をもっと簡単にできてしまうかも知れません。
しかし、一括りに防水対応といっても、スマホの機種によって防水性能は様々です。
殆どのスマホの防水性能は意図的に水中に浸けることを想定して作られていません。
スマホの中に水が入ってしまうと故障の原因になりますので、スマホを意図的に水中に浸ける行為は止めましょう。
ガラスフィルムの浮きはシリコンオイルで消せる?
水貼りは、ガラスフィルムの貼り付けには用いられません。
近年のガラスフィルム製品では、気泡が入りにくいように設計されているので、取り付けは保護フィルムより容易です。
しかし、PETやTPUが素材の保護フィルムでは起きない、フィルム端の浮きで白くなる現象があります。
この現象は、特にエッジスクリーンと呼ばれる、スマホ画面の角を丸めた機種で発生することが多いのです。
エッジの浮きをなくす方法として、シリコンオイルを活用する方もいるようです。
中国系の通販サイトでガラスフィルムを購入すると、得体の知れない液体(浮き水)が付属品として同梱されている場合があります。
ガラスフィルムの貼り付け後に、浮いて白くなったエッジ部分に塗り込むことで、浮きを解消することができます。
得体の知れない液体とは何なのか?
中国系の通販サイトで、一部の商品については”天然植物油”と表記があるものの、確定できるような情報は掴めませんでした。
日本国内の掲示板サイトなどでは、これについて”シリコンオイル”ではないかという意見もあり、実際にシリコンオイルを塗って浮きが解消したという事例も報告されています。
いずれもガラスフィルムメーカーなどから推奨された方法ではないので、自己責任で行いましょう。
水貼りでキレイな仕上がりを目指そう
保護フィルム(素材がPETやTPUのフィルム)に使える水貼りの手法では、埃や気泡の混入をなくし、フィルム浮きをなくせるメリットがあります。
スライドさせながら位置決めできるので、貼り直しができない保護フィルムの貼り付けもキレイにできるのでおススメです。
ただし、スマホを水で濡らす手法なので、スマホの故障などを起こさないよう、十分な確認をしながら作業を進めましょう。
また、フィルムの貼り付け自体がうまくできる自信が無い方はフィルム貼り付けサービスを利用するようにしましょう。