スマートフォンにガラスフィルムを貼り付けた場合に縞模様の模様が発生することがあります。
この模様は一般的に「モアレ」と呼ばれているものです。
モアレを発生させないようにするためには、スマートフォンの画面と保護フィルムの間に凹凸等を生じさせないようにフィルムを貼り付ける必要があります。
また、モアレはスマートフォン画面に使われている素材の種類、ガラスフィルムの厚みとの相性で発生する場合もあります。
基本的にガラスフィルムに多くみられるモアレですが、PETフィルムでは原理的にモアレは発生しにくいものです。
今回はスマートフォンフィルムで発生するモアレについてご紹介をします。
モアレ現象はガラスフィルム特有の現象
まず、モアレ現象はガラスフィルム特有の現象となります。
そのため、PETフィルムのような素材では、モアレ現象は発生しません。
PETフィルムで発生しない理由については、PETフィルム特有の伸長性が関係しています。
PET素材のような伸張性のある物は、スマートフォン画面に貼り付ける際に引っ張ると伸びます。
一般的なPET素材はスマートフォン画面とフィルムがピッタリと密着しているため、モアレ現象が生じにくいというのが理由です。
一方、ガラスフィルムは引っ張ってもまったく伸びないため、普通に貼り付けただけではうまく密着しません。
ガラスフィルムでモアレ現象を解消するには、スマートフォンの画面とフィルム同士をピッタリとくっつける貼り方をしなければいけませんが、仕組み上難しいというのが答えです。
どうしてもモアレ現象を抑えたい方は、ガラスフィルムではなくガラスコーティングを使用されるのをおすすめします。
スマートフォン画面の凹凸が原因でモアレは発生する
スマートフォンの画面が平らな状態であれば、フィルムと画面がピッタリとくっつきます。
フィルムと画面が密着する状態であれば、ガラスフィルムを貼り付けてもモアレのような縞模様や虹色は出てきません。
また、通常は表面に凹凸があったり、画面自体が局面形状のようになっているとモアレが発生しやすくなります。
PETフィルムはスマートフォンの画面と密着してくれるため、モアレは発生しません。
ところが、ガラスフィルムでは表面に凹凸があったり画面自体が局面形状のスマートフォンだとモアレが発生します。
理由は、ガラスフィルムはPET素材のフィルムと違いの伸びないからです。
フィルム自体が伸びないと密着率も下がるため、モアレ現象が発生することがあります。
ガラスフィルムのモアレの消し方と対策
ガラスフィルムを貼り付けた後にモアレ現象が起こってしまった場合、基本的にモアレの消し方は存在しません。
そもそもモアレが起こる原因はガラスフィルムとスマートフォンの画面の間にできた隙間が原因で起こってしまうものです。
そのため、フィルムを貼り付けた後のモアレの消し方は存在せず、ガラスフィルムを貼りかえるしか方法が無いものとなっています。
対策1：小さめのガラスフィルムを使用する
モアレが起こる原因は大体の場合、スマートフォンの画面フチ部分に隙間が生じていることが原因です。
そのため、ガラスフィルムを使用する際の対策としては「少し小さめのガラスフィルムを使用する」ということが重要となります。
スマートフォンの保護フィルムは、ケースとの干渉を考え従来のスマートフォン液晶ディスプレイよりもやや小さめに作られているガラスフィルムが存在します。
画面より小さめのガラスフィルムを使用すればモアレ現象もほぼ起きないので、ガラスフィルムのモアレに悩んでいる方は「小さめサイズ」のガラスフィルムをお試しください。
対策2：PET素材のフィルムを使用する
対策の2つ目はPET素材の保護フィルムを使用することです。
ガラスフィルムと違い、PET素材の保護フィルムはモアレ現象が起こりません。
PET素材のフィルムはガラスフィルムと比べると素材の特性上、硬度は劣ってしまいます。
ただ、モアレ現象で悩んでいる方は、頻繁にフィルムに縞模様や虹色の模様が出てしまう方はガラスフィルムから乗り換えることを検討するのが良いでしょう。
参考：ガラスフィルムとPETフィルムの違いは何？【それぞれの特徴を詳しく解説】
モアレの消し方は存在しないが対処法はある
モアレの消し方は基本的に存在しません。
なぜなら、モアレというものはスマートフォンの画面とフィルムの仕組み上、組み合わせ次第で生まれてしまう可能性があるためです。
モアレの対処法としては2つ、本記事内でもお伝えさせていただいた内容をまとめとしてご紹介します。
- 一回り小さいガラスフィルムを使う
- PET素材のフィルムを使用する
ガラスフィルムでモアレが出る方は、一回り小さいガラスフィルムを使うことでモアレが出にくくなります。
また、モアレ自体を出したくないという方はPET素材の柔らかいフィルムを使用することにより画面にモアレが発生しません。
画面に模様が出て困ってしまう方は、この機会にどちらかの方法で悩みを解消していただけると幸いです。
ガラスフィルムとPETフィルムの違いについては下記記事でも詳しく紹介しているので、PETフィルムを検討している方には必須の記事となります。
